太陽電池出荷量の推移

 一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)が統計データを発表している、国内主要メーカーによる太陽電池の出荷量は1981年から2011までの30年間で下のように推移してきました。

 日本での太陽電池の歴史のページで紹介した、日本の太陽電池生産量がアメリカを抜いて世界一となった1999年頃から2005年頃まで国内メーカーの太陽電池出荷量は大幅な伸びを示しました。

 新エネルギー財団(NEF)などが実施していた公的な助成がこの出荷量の増加を後押ししていましたが、2005年にNEFによる助成が終了すると国内メーカーの太陽電池出荷量は低迷期を迎えます。

 この低迷期は2008年頃まで続き、この間にシャープがドイツのQ-Cellsに生産量世界一の座を譲り渡すなど、日本国内の太陽電池メーカーの世界でのシェアは低下していきます。

 

 この事態を受けて経済産業省が2009年に補助金を復活させると、国内市場が再度活性化し、これに伴い国内メーカーの出荷量も急回復を果たしました。

 2011年度は東日本大震災の発生によるサプライチェーンの混乱や、消費自粛ムードの影響を一部受け、国内出荷量の伸びが一時的に鈍化しました。

 2012年度は、2012年7月に導入された固定価格買取制度により、住宅用だけでなく発電事業用の太陽光発電システムの導入が相次ぎ、太陽電池の国内出荷量は前年比271.3%という大幅な伸びを記録しています。

太陽電池出荷量の推移
出展:JPEA

このページの先頭へ