日本での太陽電池研究開発の歴史

 ベル研究所でのpn接合型シリコン太陽電池の開発の情報が伝わった1954年頃から、日本での太陽電池の研究開発も本格化していきます。

日本での太陽電池開発の歴史年表

 日本国内での太陽電池開発及び太陽電池産業発展の歴史を海外での主な出来事とともに年表にすると以下のようになります。

 年表からも分かる通り、太陽電池の黎明期においてはアメリカが太陽電池の研究開発をリードしていましたが、多くのメーカーが開発に着手した1970年代以降は日本企業が力をつけ、太陽電池の研究開発の歴史を日本がリードするようになります。

 この状況は2000年代後半に、日本の太陽電池メーカーが太陽電池生産量で海外の新興企業に追い抜かれ、その後塵を拝するようになるまで30年以上続きました。

出来事
1954年 ベル研究所の研究者(シャピン、フーラー、ピアソン)によりpn接合型シリコン太陽電池が開発される(米国)
1955年 レイノルドらによりCdS(硫化カドミウム)太陽電池が開発される(米国)
日本電気の研究者(林氏ら)により日本で最初のpn接合型シリコン太陽電池が開発される
1956年 ジェニーらによりGaAs(ガリウムヒ素)太陽電池が開発される(米国)
1958年 日本電気の開発した太陽電池が東北電力の信夫山無線中継局の電源として実用化される
1959年 日本電気の開発した太陽電池が海上保安庁の山口県筏瀬灯台の電源として実用化される
シャープが太陽電池の研究開発を開始する
1974年 通産省が「新エネルギー技術研究開発計画(サンシャイン計画)をスタートさせる
1975年 三洋電機がアモルファスシリコン太陽電池の研究開発を開始する
京セラが太陽電池の研究開発を開始する
1980年 新エネルギー総合開発機構(現NEDO)が設立される
三洋電機が世界最初のアモルファスシリコン太陽電池内蔵の電卓を発売する
1982年 NEDOが六甲アイランドで系統連係型太陽光発電システムの実証実験を開始する
1993年 京セラが日本初の住宅用太陽光発電システムを発売する
1998年 京セラが太陽電池生産量で世界一のメーカーとなる
1999年 日本の太陽電池生産量がアメリカを抜き世界一となる
2000年 シャープが太陽電池生産量で世界一のメーカーとなる
2001年 日本の太陽電池導入量が世界一となる
2004年 ドイツが日本を抜き太陽電池導入量世界一となる
2005年 太陽電池の企業別生産量で世界の上位5社のうち4社を日本のメーカーが占める
1位:シャープ、2位:Q-Cells、3位:京セラ、4位:三洋電機、5位:三菱電機
全世界の太陽電池の生産量のうち約47%を日本のメーカーが占める
2007年 ドイツのQ-Cellsがシャープを抜き太陽電池生産量で世界一のメーカーとなる
2010年 太陽電池の企業別生産量で世界の上位5社のうち4社を中国のメーカーが占める

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