主要メーカー製太陽電池モジュールの比較

 国内で販売されている主だったメーカーの代表的な太陽電池モジュールの分類や変換効率を下の表に示します。

メーカー別太陽電池モジュールリスト

メーカー名 特徴 分類 代表型式
シャープ 太陽電池の草創期から開発・生産に取り組んできた日本のトップメーカー。
モジュールの高変換率化の取り組みとしては、セルの電極細線化や低反射ガラスの採用を行っている。
単結晶
シリコン
NQ-198AC
 公称最大出力:198W
 モジュール変換効率:17.2%
多結晶
シリコン
ND-170AA
 公称最大出力:170W
 モジュール変換効率:14.7%
京セラ 日本で最初に住宅用太陽光発電システムを発売したメーカー。
屋根スペースを有効活用できるよう、様々な形状の屋根に適した形状のモジュールをラインナップしている。
多結晶
シリコン
KJ200P-3CUCE
 公称最大出力:200W
 モジュール変換効率:15.1%
KJ165P-3CTCA
 公称最大出力:165W
 モジュール変換効率:14.3%
パナソニック 三洋電機の太陽電池事業を受け継ぎ、HIT太陽電池を販売している。
HIT太陽電池はn型半導体をn型アモルファスシリコン層とp型アモルファスシリコン層で挟み込む同社独自のハイブリッド構造の太陽電池。
単結晶系
ハイブリッド
HIT240シリーズ
 公称最大出力:240W
 モジュール変換効率:18.7%
HIT233シリーズ
 公称最大出力:233W
 モジュール変換効率:18.2%
三菱電機 三菱電機の太陽電池は4本バスバー電極セルを採用し、太陽電池セル内の電気抵抗を低減しセル1枚あたりの出力を向上させている。
また、4本バスバーと併せてセルの電極細線化や低反射ガラスの採用による高効率化も実施されている。
単結晶
シリコン
PV-MA2120J
 公称最大出力:212W
 モジュール変換効率:14.9%
PV-MA2070J
 公称最大出力:207W
 モジュール変換効率:14.6%
カネカ カネカの販売する「薄膜シリコンハイブリッド太陽電池」は、短波長に強い「アモルファス」と長波長に強い「薄膜の多結晶」という2つのシリコン層を重ねることで、吸収できる太陽光スペクトルを拡げ、アモルファスシリコン単体の場合よりも発電効率を高めている。
また、部分影の影響を受けにくいという特性も持っている。
薄膜シリコン
ハイブリッド
U-NB110
 公称最大出力:110W
 モジュール変換効率:8.8%
J-AV330
 公称最大出力:33W
 モジュール変換効率:9.1%
ソーラーフロンティア ソーラーフロンティアの製造するCIS太陽電池は、従来の結晶シリコン系太陽電池に比べて、高温時の出力ロスが少なく、部分的な影の影響も少なく、太陽光に当たると出力が上がるという性質をもっており、実質的な発電量が高いとされている。
また、黒を基調とした外観により高いデザイン性も有している。
CIS SF170-S
 公称最大出力:170W
 モジュール変換効率:13.8%
SF165-S
 公称最大出力:165W
 モジュール変換効率:13.4%
ホンダソルテック ホンダソルテックのCIGS薄膜太陽電池は、CIS太陽電池と同じく黒基調のデザイン性の高い外観と、部分影に強い特性を有している。
また、太陽電池モジュール1枚の電圧を280Vと高電圧にしており、全並列接続が可能となっている。全並列接続とすることで、ストリング間の電圧調整が不要となり方位毎に異なる枚数の太陽電池を設置することが容易となる。
CIGS HEM140PCB
 公称最大出力:140W
 モジュール変換効率:12.5%
HEM135PCB
 公称最大出力:135W
 モジュール変換効率:12.0%
東芝 東芝は太陽光発電市場においては2011年に新規参入した後発メーカーながら、バックコンタクト方式セルを採用するなどした高い変換効率の単結晶シリコン太陽電池販売している。 単結晶
シリコン
SPR-250NE-WHT-J
 公称最大出力:250W
 モジュール変換効率:20.1%
LPV-200V-BLK-J
 公称最大出力:200W
 モジュール変換効率:15.4%
長州産業 長州産業は2009年に太陽電池モジュールの製造を開始した後発メーカー、同一敷地内で単結晶シリコンインゴットの引き上げ、太陽電セルの製造、太陽電池モジュールの製造を行うなどの独自の取り組みが特徴。 単結晶
シリコン
CS-226C13S
 公称最大出力:226W
 モジュール変換効率:16.5%
CS-233B21
 公称最大出力:233W
 モジュール変換効率:15.8%
サンテックパワー サンテックパワーは中国最大手の太陽電池メーカーで、2010年度、2011年度の2年連続で太陽電池モジュールの生産量、出荷量で世界一を記録したメーカー。 単結晶
シリコン
STP255S-20/Wd
 公称最大出力:255W
 モジュール変換効率:15.7%
多結晶
シリコン
STP290-24/Ve
 公称最大出力:290W
 モジュール変換効率:14.9%
Qセルズ Qセルズは1999年にドイツで設立された太陽電池メーカーで、2007年度、2008年度の2年連続で太陽電池モジュールの生産量、出荷量で世界一を記録したメーカー。現在は韓国のハンファグループ傘下にある。 単結晶
シリコン
Q.PEAK 260
 公称最大出力:260W
 モジュール変換効率:15.6%
多結晶
シリコン
Q.PRO-G2 245
 公称最大出力:245W
 モジュール変換効率:14.7%
製品仕様調査日:2013年5月29日

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