低炭素社会実現のために重要性を増す太陽光発電

太陽光発電システム

 現在、地球環境への負荷低減のため、低炭素社会の実現に向けて全世界で再生可能エネルギーの利用拡大が進められています。

 主な再生可能エネルギーとして、太陽光、風力、地熱、水力などが利用されていますが、気候条件や立地条件の問題から日本国内では今後の風力、地熱及び水力の大規模導入が困難であり、太陽光発電に期待が寄せられています。

一時の停滞状況からの脱出

 出力10kW未満の住宅用太陽光発電システムについては、2005年度に国の補助金が終了した際に導入が低調となり、その後3年間の国内需要の低迷により国内メーカーの世界市場における相対的な地位の低下を招きました。

 しかし、2008年度の補正予算で補助金制度が復活してからは導入量が増加に転じ、特に2009年度以降は大幅な増加が続いています。

 太陽電池の出荷量の推移の詳細については、太陽電池の国内出荷量のページに記載しています。

系統連系型を中心に普及が加速

大規模太陽光発電所(メガソーラー)
東京電力 浮島太陽光発電所

 2011年3月に東日本で発生した大震災に伴う福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故により、クリーンエネルギーへのシフトがより進む可能性も高く、太陽光発電の重要性は今後更に高まっていくと考えられます。

 また、2012年7月から施行された固定価格買取制度も太陽光発電拡大の追い風となっています。

 固定価格買取制度の導入前はメガソーラー建設の大半を電力事業者が行っていましたが、固定価格買取制度導入後は、これまで太陽光発電事業に参入していなかった様々な業種の企業がメガソーラー建設に乗り出し数十MWから100MWという大規模な太陽光発電所の建設も進んでいます。

 設置事業者の裾野が広がったことにより太陽光発電の導入規模も大きく伸長し、固定価格買取制度開始以降、2012年10月末までの4カ月間だけでも合計1,000MW以上のメガソーラー発電所が経済産業省より認定されています。

普及に伴い課題も発生

レドックスフロー電池
画像提供:住友電気工業㈱

 普及が進む中、太陽光発電システムの発電量が相対的に大きくなってきたことにより、下のような新たな課題も出現しており、今後様々な社会実験などを通じて社会全体で取り組み、解決していく必要性が高まっています。

  • 太陽光発電システムの出力の平準化
  • 停電時の系統連系システムの独立運転
  • 系統内での太陽光発電の発電量の割合が高まった場合の発電量の調整

 右の写真は太陽光発電システムの出力の平準化などに用いられる、電力貯蔵用二次電池の一種である、レドックスフロー電池です。

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