単結晶シリコン太陽電池の特徴

 単結晶シリコン太陽電池は、太陽電池の歴史のページでも紹介したとおり、1954年にアメリカのベル研究所で開発された最も歴史のある太陽電池です。

 単結晶シリコン太陽電池セルは下の写真のような外観をしています。

単結晶シリコン太陽電池セル

 ※単結晶シリコン太陽電池の発電の仕組みについては、太陽電池の発電原理のページで紹介しています。

単結晶シリコン太陽電池の長所

 最も古いタイプの太陽電池ですが、一般に普及している太陽電池の中で最も高い変換効率(14~20%)を持ち、現在でも世界中で生産が続けられている主流の太陽電池の一つとなっています。

 また、古くからその製造方法やモジュールの構造に関する研究も続けられてきたことから、製品としての耐久性や信頼性は非常に優れています。

 単結晶シリコン太陽電池の長所をまとめると以下のようになります。

  • 普及している太陽電池の中で最も変換効率が高い
  • 耐久性が高い
  • 信頼性が高い

単結晶シリコン太陽電池の短所

 単結晶シリコン太陽電池は、上記のように多くの長所をもつ太陽電池ですが、その原材料として高温で結晶成長させた高純度シリコンのインゴットを薄くスライスして切りだしたウェハーを使用するため材料コストが高くなってしまいます。

 また、太陽電池モジュールを製造する際に、太陽電池セル上に形成された電極を繋ぎ合せていく必要があるなど、大量生産に不向きな部分があり製造コストも高くなってしまします。

 単結晶シリコン太陽電池の短所をまとめると以下のようになります。

  • 高純度シリコンウェハーを使用するため原材料コストが高い
  • 製造工程が長く製造コストが高い
  • 製造方法が大量生産に不向きでスケールメリットが働きにくい

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