産総研、太陽光発電システムの実発電量に関する統計データを求める取り組みを開始
独立行政法人産業技術総合研究所(以下 産総研)は、太陽光発電システム導入後の実発電量に関する統計データが整備されていない状況を改善するため、個人や企業などに協力を求め、設置した太陽光発電システムの実際の発電データを収集し、統計データを求める取り組みを開始しました。
この背景には、太陽光発電システムの普及に関する取り組みに、国・地方自治体による各種の補助金などのかたちで多くの公費が投入されていながら、現時点では導入後の発電量についての統計データがなく、太陽光発電システムがどの程度のクリーンエネルギーを生み出し、二酸化炭素削減による環境負荷の低減に貢献しているのかを明確に示すことができないという状況があります。
この取組に対するデーター提供提携先の第一号として、株式会社NTTスマイルエナジーが、同社の運営する遠隔モニタリングサービス“エコめがね”により計測された太陽光パネル発電規格容量30メガワット分の太陽光発電システムのデータ提供を開始したと発表しています。
“エコめがね”とは
NTTスマイルエナジー社が提供する“エコめがね”は、クラウドサーバーに太陽光発電システムの発電データを蓄積管理し、システムの状態を「見える化」する太陽光発電モニターで、以下のような特徴があります。
- 専用モニターが不要
- スマートフォンやパソコンなどで発電状況の確認が可能
- 日射量情報等から太陽光発電システムの発電量が適切か診断するサービスなども提供