太陽電池セル・モジュールの国内出荷量、2012年度第4四半期は前年比で約4.4倍に増加
一般社団法人太陽光発電協会は、5月31日に日本における太陽電池セル・モジュールについて2012年度(平成24年度)第4四半期及び2012年度(平成24年度)通期の出荷量の調査結果を発表しました。
2012年度第4四半期の出荷量
この発表によれば、2012年度第4四半期の太陽電池セル・モジュールの総出荷量は1,863,927kWの前年同期比336.3%となっています。
国内出荷分と輸出分の内訳は以下のようになっており、固定価格買取制度導入の効果で堅調であった国内出荷が前年同期で約4.4倍の大幅な伸びを記録したのに対し、輸出は欧州の景気低迷の影響などから前年同期の約8割へ減少する結果となっています。
国内出荷分と輸出分の内訳は以下のようになっており、固定価格買取制度導入の効果で堅調であった国内出荷が前年同期で約4.4倍の大幅な伸びを記録したのに対し、輸出は欧州の景気低迷の影響などから前年同期の約8割へ減少する結果となっています。
出荷量の内訳
- 総出荷量:1,863,927kW(前年同期比336.3%)
内訳- 国内出荷:1,733,977kW(出荷構成比93.0%・前年同期比442.9%)
- 輸出:129,950kW(出荷構成比7.0%・前年同期比79.8%)
2012年度通期の出荷量
一方、2012年度通期の太陽電池セル・モジュールの総出荷量は4,371,284kWの前年比162.8%となっています。
国内出荷分と輸出分の内訳は以下のようになっており、第4四半期の傾向と同様、国内出荷が大幅な伸びを示す一方で、輸出は前年比で大幅な減少を記録しています。
出荷量の内訳
- 総出荷量:4,371,284kW(前年比162.8%)
内訳- 国内出荷:3,809,451kW(出荷構成比87.1%・前年比271.3%)
- 輸出:561,833kW(出荷構成比12.9%・前年比43.8%)
海外生産が増加
2012年度通期の太陽電池セル・モジュールの国内出荷における、国内生産分とと海外生産分の内訳は以下のようになっています。
国内生産分についても約2倍と比較的大きな伸びを示していますが、海外生産分は約5倍とより大きな伸びを示し、構成比でも海外生産分が40%を占め、国内生産分に迫っています。
なお、この海外生産分には海外メーカー製品の輸入だけでなく国内メーカーの海外での生産分も含んでいますが、海外メーカー製品の輸入量だけでみても国内出荷に占める割合は22.8%となっています。
生産地の内訳
- 国内出荷量:3,809,451kW
内訳- 国内生産:2,281,385kW(構成比59.9%・前年比207.1%)
- 海外生産:1,528,066kW(構成比40.1%・前年比505.2%)
海外生産分内訳- 国内メーカーの海外生産:574,687kW(国内出荷に占める割合15.1%)
- 海外メーカー製品の輸入:868,805kW(国内出荷に占める割合22.8%)