テュフ、太陽電池モジュールを自然環境に近い条件で評価できる複合加速劣化試験サービスを開始

 テュフ ラインランド ジャパン株式会社は、横浜市にある太陽光発電評価センター(SEAC)で複合加速劣化試験サービスを開始したと発表しました。

 太陽電池モジュールの故障や劣化の要因は、太陽光照射、周辺温度、湿度などの様々な環境ストレスが複合的に組み合わさったものですが、これまでの太陽電池モジュールの評価方法におていは、各ストレス要因を個々に試験してきており、実際の自然環境を模擬した、光、温度、湿度といったストレスの組み合わせによる複合加速劣化試験は、太陽電池に関するIEC規格では規定されていませんでした。

 そこで、テュフ ラインランド ジャパンは、太陽電池モジュールに対して光、温度、湿度ストレスを複合的に印加することが可能な、新しくユニークな試験サービスを開始しました。

 この試験サービスでは、下記の項目について自然環境に近い環境で評価が行えることが期待されます。

  • 太陽電池モジュールの充填材の劣化(剥離、黄変)などの評価試験
  • アモルファスシリコン太陽電池の光劣化現象に対する加速劣化試験

 また、この新しい試験サービスのために使われるチャンバーの以下の特長を持ち、顧客からの要望に応じて、任意の条件設定を行うことが可能となっているとのことです。

  • 太陽光紫外部の3倍までの光ストレス印加が可能
  • 様々なサイクル試験(温度ストレス:-30~90°C、湿度ストレス:最大85%Rh)が可能
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